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ヘリコバクター・ピロリ菌(2)診断と治療

ピロリ菌の感染診断法は色々あるが当クリニックでは尿素呼気試験という方法で感染のチェックを施行している。この方法はピロリ菌に反応する薬を飲んで飲む前と飲んだ後の息を集めてピロリ菌の存在を調べる方法を採用している。この方法は苦痛のない簡単な検査である。
ピロリ菌の感染が確認された場合以下で紹介する薬を使って除菌治療を行うが医療保険の適応となる疾患は平成22年7月現在、ピロリ菌感染が確認された胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療胃の5疾患に限定されている。通常の慢性胃炎のみの患者さんに対して治療を行う場合は保険外治療となり約7500円程度の自己負担となる。当クリニックでは慢性胃炎のみでかつ無症状の患者さんに対しての除菌治療は本人の強い希望があれば行っているが原則経過観察としている。しかし内視鏡検査にて強い腸上皮化生という萎縮性胃炎の進行した状態があれば癌化のリスクを減らす目的で除菌治療を勧めている。
ピロリ菌の除菌治療は具体的には胃酸の分泌を強く抑えるプロトンポンプ阻害剤と2種類の抗生物質を1週間服用する。まれに下痢、発疹などの副作用を認めるが大半の患者さんは問題なく服用出来ている。この治療で8割強の患者さんの除菌治療が成功する。治療の効果判定は除菌治療後1ヶ月以上の間隔をあけて再度尿素呼気試験にて判定する。この除菌治療で不成功であったとしても薬を替えた二次除菌の治療もある。

一服と糖尿病(4)

今回は糖尿病治療に際して起こる大きな副作用の「低血糖発作」について説明します。家族や知り合いに糖尿病の方がいるという人も読んでおいてください。
「低血糖発作」とは 糖尿病とは血液の中の糖の量が普通以上に高くなる病気です。この糖の量を下げるために薬(糖尿病薬)を飲んだり、インシュリンの注射をします。この治療を受けている人は、時には薬の効き目が強くでて、血糖が低くなりすぎる場合があります。これを低血糖と呼びます。
第1回目の説明で脳細胞の活動エネルギーはすべて糖に依存していると説明しました。血糖が低くなると脳の活動が低下します。この時に現れる症状を「低血糖発作」と称します。「低血糖発作」の場合に生じやすい症状は、次のとおりです。
1)異常な空腹感(脳が糖を必要とするため空腹感を訴えます)
2)冷汗(ほぼ全員にみられる症状です)
3)だるさ
4)沈む感じ
5)動悸
低血糖が出現する時間帯は昼食前や夕食前に多いです。もう少し仕事を片付けてからと、ご飯時間が過ぎているのに仕事を続けていると低血糖が生じます。また、いつも以上に動いて(雪かきなど)糖(エネルギー)を消費した時、下痢などで糖が吸収されないときにもおきやすくなります。
これらの症状の現れかたは人によって異なりますが、砂糖・ジュース・ご飯(つまり血糖を上げるもの)を摂ることにより症状が消失することが特徴です。もしもの時のために砂糖(氷砂糖は固すぎてすぐ飲めないのでダメ)を常に持っていることも大切です。αクルコシダーゼ阻害薬(ベイスン、グルコバイ、アカルボース、ボグリボースなど)を服用している人は砂糖では血糖が上がりにくいのでブドウ糖が必要になります。
この症状を長い間我慢していると、場合によってはさらに低血糖が進み意識を無くしてしまうことがあります。この点は糖尿病の治療を受けている人は十分注意する必要があります。周りの人も糖尿病の患者さんが冷や汗をかいてボーッとしてきたら低血糖かも?と注意してください。

以上4回にわたり糖尿病の話をさせていただきました。この話は前院長の得地茂先生が町民講演会で話された内容に久野が加筆したものです。今後も糖尿病に関して新しい話題が出てきたら掲載していく予定です。ちなみに右の写真は当院の庭にいるフクロウです。

胃アニサキス

今回はアニサキスという寄生虫の話です。北海道の海の幸は最高です。それも取れたての新鮮なものは格別ですね。海釣りだけではなく現在は輸送技術の発達のお蔭で普通のお店でも生きのいい海産物を購入して食べることができるようになってきました。
さて、このナマで生きのいい点が問題となるのです。実はイカや海遊の白身魚には虫がいるのです。白い半透明の糸くずのような虫です。直径0.5mmで長さが2〜3cmです。これが今回説明するアニサキスという虫なのです。この虫は冷凍すると死んでしまいますが、新鮮な生のイカや魚には生きたままいるのです。
アニサキスはクジラやアザラシに寄生する回虫ですが、その幼虫がイカやタラ・サバなどの腹の中に寄生します。しかし魚が死ぬと腹の中から身の方へ入り込んで行くのです。
このアニサキス入りの刺身を食べると、確率は低いのですがヒトの胃の中に入ってしまう事になります。胃に入ったアニサキスは胃の粘膜に食いついて刺さり込むことがあります。早い時では食べた後1〜2時間、多くは8時間以内に刺し込むような腹痛で発症します。
診断と治療は胃カメラということになります。アニサキスを疑ったら胃カメラで確認し、見つけたら鉗子という摘む装置で挟んで抜き取ります。幸いなことにアニサキスの体は硬いので、ちぎれずに抜くことが可能なのです。
寄生しやすい魚をお教えしますね。
サバ、ニシン、イカ、アンコウ、ヒラメ、タラ、イワシ、サケ、マス、サンマ、アジ、ソイ、カレイ等です。
虫体は傷がつけば死ぬので、細かく切る、しっかり噛むことも必要です。よく噛んで食べると大丈夫です。
平成22年に当院で採取(?)されたアニサキスたちです。

左:胃の粘膜にしっかりと食い込んでいます
右:鉗子でつまんで除去するところです

黒アニサキス

黒アニサキスの写真です。
たまに黒っぽいのにもお目にかかります。

地球環境保全への取り組み

地球環境に優しく
冷暖房等のアメニティーの充実によりエネルギー消費量が増えてしまいます。最近各種の優れたスイッチが作られています。これらを利用することで無駄な換気と電力の使用を控えることができます。当院で採用したこれらのスイッチを紹介します。主にトイレの換気用ですが室内灯を付けると同時にONとなり消灯5分後に自動的にOFFとなるタイプ。押すたびに5分ほどONの状態が続きOFFとなるものもあります。1個5,000円程です。

ロビーの明かりはライトコントロールが可能なため電球(60Wが24 個)を利用していました。一般的な電球型螢光管はこの電球用のライトコントロールでは使用できないのです。夏にエアコンを入れてもこの電球からの発熱で相殺されてしまう感じでした。しかし、平成14年にナショナルから電灯用のライトコントロールが使用できる電球型螢光管(パルックボールYOU:1個3,000円)が発売となりました。割高にはなりますが、電気の消費量は大幅に減ります。

紙はパルプ100%の方が古紙含有の製品よりも製造コストが低いようで販売価格も安いのです。割高ですが、コピー用紙、トイレットペーパーなどは古紙を利用した物を使っています。

栗山町が始めた従来の「ゴミ」をできるだけ「リサイクル」へ分別するゴミ事業はすばらしいことです。手間とコストがかかりますが、小さな紙切れもたくさん集まると立派な紙資源です。

限りある地球の資源。
破壊されると回復困難な自然環境。
地球は今病んでいます。

地球の治療のために皆さんも何かしましょう。器具を替えるにはお金がかかります。元はとれないかもしれません。それ以外にも、できることはあります。みんなが少しずつちょっとした工夫と辛抱で地球の栄養のすねかじりを控えましょう。地球が元気を取り戻すことができるように。(得地 茂)

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