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痛風の食事療法について

皆さんこんにちは。
天気の良い日が続き、ビールの美味しい時期ですね。
今回は、「痛風」の食事療法についてお話します。
検診などで、尿酸値の高い人は400万人いるといわれ、そのうち痛風発作を起こすのは40万人程度です。尿酸値の高い人(7mg/dl以上)は圧倒的に男性が多く、第一線でバリバリ働き、よく酒を飲む中年の男性に多いのが特徴です。

1 プリン体を多く含む食品を控えましょう。
  主に動物性食品に多く含まれています。いわし・レバー・もつ・白子・えび・牛ヒレ・ロース・カニみそなど。
   
   魚の内臓を除くだけでも、プリン体は減少します。いわしはプリン体を多く含みますが、目刺し・しらす干し・ちりめんじゃこも同じイワシです。酒の肴として、いわしの丸干し・朝食でのしらす干し・みりん干し・だしの素となる煮干しなど良く使われますので、気を付けましょう。また、これらは塩分も高いので注意が必要です。
   プリン体は水溶性のため、料理をするときは水中に溶け出します。肉や魚は茹で汁を捨てることにより、プリン体を減らせます。
   煮干し・鰹節・干ししいたけを使っただし汁にもプリン体が溶け出します。だし汁を使った料理にも注意が必要です。また、豚骨・鳥ガラを使用したラーメンやスープ、肉を焼いた後の肉汁にもプリン体が多く含まれているので控えましょう。

2 体内での尿酸の産生を抑え、排泄を良くしましょう。
  まず、アルコールを控えましょう!アルコールが体内で分解される時に作られるアセトアルデヒドは腎臓からの尿酸排泄を阻害します。またアルコールの飲みすぎは高エネルギーとなり、肥満の原因になります。特にビールは他のアルコール飲料と比べてプリン体が多く、エネルギーも高いため特に控えましょう。どうしてもという方は、最近はプリン体・糖質・アルコールOFFのビールに切り替えるのもよいでしょう。
 一日に摂取する目安は、ビールなら500ml・日本酒なら一合・ウイスキーなら50ml・ワインなら200mlのいずれかに抑えましょう。
  次に、果物を控えましょう。果糖は尿酸産生を促進させるため注意が必要です。果糖は果物に多く含まれていますが、砂糖にも含まれています。果物や砂糖の過剰摂取は控えましょう。
  さらに、高エネルギーであること、尿酸排泄を低下させることから脂肪を控えることも大切です。

3 水分を十分に取りましょう。
  水分を多く取り、尿量を多くすることで尿酸の排泄を良くし、尿中の尿酸を薄めるようにしましょう。一日の尿量は2ℓ以上になるようにしましょう。水分といっても、アルコール・ジュース・缶コーヒー・清涼飲料水などは高エネルギーになりますので控えましょう。水・ウーロン茶・お茶・麦茶などを十分に摂取しましょう。

4 野菜は十分に取りましょう。
  野菜は、ビタミン・ミネラルを多く含むアルカリ性食品です。
 尿酸は、アルカリ性、中性に良く溶けます。尿酸の排泄を促進させるためにも、野菜を十分に取りましょう。

5 塩分は控えましょう。
  痛風は、高血圧・高脂血症などを悪化させます。(健康日本21では1日10g未満、高血圧の人は6g以下を推奨)

6 バランスの良い食事にしましょう。
  高尿酸血症の人は、肉や魚に偏った食事をしている人が多いのも特徴で、このような場合、イモ類・野菜・海藻・キノコ類などを適度に取り入れたバランスの良い食事を心掛けることが必要です。
バランスの良い食事は合併症となる動脈硬化や腎臓病の予防のためにも必要です。

簡単ですが参考にしていただければ幸いです。

ヘリコバクター・ピロリ菌(2)診断と治療

ピロリ菌の感染診断法は色々あるが当クリニックでは尿素呼気試験という方法で感染のチェックを施行している。この方法はピロリ菌に反応する薬を飲んで飲む前と飲んだ後の息を集めてピロリ菌の存在を調べる方法を採用している。この方法は苦痛のない簡単な検査である。
ピロリ菌の感染が確認された場合以下で紹介する薬を使って除菌治療を行うが医療保険の適応となる疾患は平成22年7月現在、ピロリ菌感染が確認された胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療胃の5疾患に限定されている。通常の慢性胃炎のみの患者さんに対して治療を行う場合は保険外治療となり約7500円程度の自己負担となる。当クリニックでは慢性胃炎のみでかつ無症状の患者さんに対しての除菌治療は本人の強い希望があれば行っているが原則経過観察としている。しかし内視鏡検査にて強い腸上皮化生という萎縮性胃炎の進行した状態があれば癌化のリスクを減らす目的で除菌治療を勧めている。
ピロリ菌の除菌治療は具体的には胃酸の分泌を強く抑えるプロトンポンプ阻害剤と2種類の抗生物質を1週間服用する。まれに下痢、発疹などの副作用を認めるが大半の患者さんは問題なく服用出来ている。この治療で8割強の患者さんの除菌治療が成功する。治療の効果判定は除菌治療後1ヶ月以上の間隔をあけて再度尿素呼気試験にて判定する。この除菌治療で不成功であったとしても薬を替えた二次除菌の治療もある。

一服と糖尿病(4)

今回は糖尿病治療に際して起こる大きな副作用の「低血糖発作」について説明します。家族や知り合いに糖尿病の方がいるという人も読んでおいてください。
「低血糖発作」とは 糖尿病とは血液の中の糖の量が普通以上に高くなる病気です。この糖の量を下げるために薬(糖尿病薬)を飲んだり、インシュリンの注射をします。この治療を受けている人は、時には薬の効き目が強くでて、血糖が低くなりすぎる場合があります。これを低血糖と呼びます。
第1回目の説明で脳細胞の活動エネルギーはすべて糖に依存していると説明しました。血糖が低くなると脳の活動が低下します。この時に現れる症状を「低血糖発作」と称します。「低血糖発作」の場合に生じやすい症状は、次のとおりです。
1)異常な空腹感(脳が糖を必要とするため空腹感を訴えます)
2)冷汗(ほぼ全員にみられる症状です)
3)だるさ
4)沈む感じ
5)動悸
低血糖が出現する時間帯は昼食前や夕食前に多いです。もう少し仕事を片付けてからと、ご飯時間が過ぎているのに仕事を続けていると低血糖が生じます。また、いつも以上に動いて(雪かきなど)糖(エネルギー)を消費した時、下痢などで糖が吸収されないときにもおきやすくなります。
これらの症状の現れかたは人によって異なりますが、砂糖・ジュース・ご飯(つまり血糖を上げるもの)を摂ることにより症状が消失することが特徴です。もしもの時のために砂糖(氷砂糖は固すぎてすぐ飲めないのでダメ)を常に持っていることも大切です。αクルコシダーゼ阻害薬(ベイスン、グルコバイ、アカルボース、ボグリボースなど)を服用している人は砂糖では血糖が上がりにくいのでブドウ糖が必要になります。
この症状を長い間我慢していると、場合によってはさらに低血糖が進み意識を無くしてしまうことがあります。この点は糖尿病の治療を受けている人は十分注意する必要があります。周りの人も糖尿病の患者さんが冷や汗をかいてボーッとしてきたら低血糖かも?と注意してください。

以上4回にわたり糖尿病の話をさせていただきました。この話は前院長の得地茂先生が町民講演会で話された内容に久野が加筆したものです。今後も糖尿病に関して新しい話題が出てきたら掲載していく予定です。ちなみに右の写真は当院の庭にいるフクロウです。

胃アニサキス

今回はアニサキスという寄生虫の話です。北海道の海の幸は最高です。それも取れたての新鮮なものは格別ですね。海釣りだけではなく現在は輸送技術の発達のお蔭で普通のお店でも生きのいい海産物を購入して食べることができるようになってきました。
さて、このナマで生きのいい点が問題となるのです。実はイカや海遊の白身魚には虫がいるのです。白い半透明の糸くずのような虫です。直径0.5mmで長さが2〜3cmです。これが今回説明するアニサキスという虫なのです。この虫は冷凍すると死んでしまいますが、新鮮な生のイカや魚には生きたままいるのです。
アニサキスはクジラやアザラシに寄生する回虫ですが、その幼虫がイカやタラ・サバなどの腹の中に寄生します。しかし魚が死ぬと腹の中から身の方へ入り込んで行くのです。
このアニサキス入りの刺身を食べると、確率は低いのですがヒトの胃の中に入ってしまう事になります。胃に入ったアニサキスは胃の粘膜に食いついて刺さり込むことがあります。早い時では食べた後1〜2時間、多くは8時間以内に刺し込むような腹痛で発症します。
診断と治療は胃カメラということになります。アニサキスを疑ったら胃カメラで確認し、見つけたら鉗子という摘む装置で挟んで抜き取ります。幸いなことにアニサキスの体は硬いので、ちぎれずに抜くことが可能なのです。
寄生しやすい魚をお教えしますね。
サバ、ニシン、イカ、アンコウ、ヒラメ、タラ、イワシ、サケ、マス、サンマ、アジ、ソイ、カレイ等です。
虫体は傷がつけば死ぬので、細かく切る、しっかり噛むことも必要です。よく噛んで食べると大丈夫です。
平成22年に当院で採取(?)されたアニサキスたちです。

左:胃の粘膜にしっかりと食い込んでいます
右:鉗子でつまんで除去するところです

黒アニサキス

黒アニサキスの写真です。
たまに黒っぽいのにもお目にかかります。

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